



A family portrai_1
¥250,000 税込
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●タイトル:A FAMILY PORTRAIT_1
●サイズ: 803mm×1000mm(F40)
●キャンバスにアクリル絵具
●サイン:裏
日本では、アニメ、漫画、テレビや映画などにおいてセクシャルな場面に遭遇した登場人物が鼻血を出すという描写がたびたび登場します。そうした物語の中に描かれる「鼻血」は男女にかかわらず性的な興奮を示すものであり、ある人物が、隠されたものや、見てはいけないものといったタブーに触れたときに、吹き出たり、流れ出たりするものです。しかし、この「鼻血」のイメージは日本の文化に特有のものであり、非常にドメスティックな感覚といえます。
「鼻血」表現との出会いは少年時代に鳥山明『Dr.スランプ アラレちゃん』や新沢基栄『ハイスクール!奇面組』等のアニメや漫画にありました。これらの漫画のように「鼻血」をタブーに触れた時の身体的かつ精神的な興奮のイメージとして扱う起源は、1970年代初頭に『週刊少年マガジン』に連載された谷岡ヤスジの『ヤスジのメッタメタガキ道講座』までさかのぼることができます。谷岡によって発明された「鼻血ブー」という言葉は、50年経った今でも、わたしたちの経験や意識に確かに共有され、日本文化にしっかりと根付いています。
「ありふれた家族の肖像」に特有のドリッピングのような鼻血を描いた本シリーズは、日本のカルチャーのなかにある「鼻血」の感覚を呼び起こし、また彼らの顔を逆さまにし単一のイメージにすることで、平凡かつ普通の家族にある負のイメージや戦慄の感情を立ち上がらせ、見るものの目を惹きつけます。
また彼らに嘲笑的なアティチュードを示し、彼らの持つパブリックイメージとはかけ離れたイメージを示すだけでなく、
「鼻血」は、それが描かれた対象の人物によってあらゆる意味を持ち単なる生理現象であるだけでなく、ローカルな文化とも結びついているのです。
家族というものに日本的「鼻血」の印象を付与することで相対化し、社会構造に対する、ユーモアを伴った注意喚起としても機能します。
つまり、鼻から血が流れるという危機的な状況と、常に体内に隠されているものの表出、嘲笑などといったさまざまなタブーに果敢に挑んでいる。
「鼻血」シリーズは、日本のイメージ文化と世界を1枚の絵画と一筋の鼻血でつなぎ合わせることで多層的な読み取りを誘発する深さと軽さを備えています。
タブーへの挑戦と同時に、鑑賞者の中にあるそれぞれの経験を呼び起こす本作は、軽妙でありながら現代社会へ警鐘を鳴らしてもいます。
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